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アルツハイマー病の介護ADEARサイト

アルツハイマー病の人の介護は、肉体的、精神的、また経済的に大変なものです。日常的な介護が必要となり、家族の役割が変化し、介護施設への入所という難しい決断を迫られるなど、対応に苦慮することもあります。アルツハイマー病の介護について、これまで研究によって多くのことが明らかになっており、現在も、介護者を支援するための新たな方法を検証する研究が行われています。

この病気について十分な情報を提供することは、大事な長期的戦略のひとつです。患者の家族に、アルツハイマー病の各段階や、介護が困難な状況に対処できるよう柔軟で実践的な方法を伝えることは、介護をする人にとって大きく役立つことでしょう。

困難に対処する能力に長けていたり、家族や友人の強力な支援ネットワークを持っていたりすることも、アルツハイマー病になってしまった愛する人を介護するストレスを、緩和する手助けになります。たとえば、身体的な活動を続けることは心身ともにプラスになります。

アルツハイマー病患者を介護する人のなかには、支援グループへの参加が重要なライフラインであることに気が付いている人もいます。支援グループに参加することによって、介護者は休息を取り、不安を表に出し、経験を共有し、ヒントを得、精神的な安らぎを得ることができます。多くの団体が、支援グループの集まりやオンライン上での活動に資金援助しており、その中には、早期アルツハイマー病の人とその家族のためのグループも含まれます。支援ネットワークが特に力を発揮するのは、大切な家族を介護施設や介護付き住宅に入所させるかどうか、またさせるとすればいつかという難しい決断に、介護者が直面するときです。