ホーム » 医療イノベーション推進センターの取り組み » 医療イノベーション推進センターが実施・支援する臨床試験・研究

医療イノベーション推進センターが実施・支援する臨床試験・研究

医療イノベーション推進センターでは、わが国におけるトランスレーショナルリサーチと臨床試験・研究を推進するために随時研究を受け入れており、研究の計画から運営、解析に至る全ての過程において包括的な支援体制を整えています。認知症を対象とした研究として、下記の研究を実施・支援しています。

軽度認知障害におけるアルツハイマー病の早期発見に関する上海コホート研究

主任研究者復旦大学附属 華山病院(上海;中華人民共和国)神経内科学教室 洪 震
目的
  1. アルツハイマー病(Alzheimer‘s Disease:AD)に転換する軽度認知障害(Mild Cognitive Impairment:MCI)症例の同定
  2. 転換に関連する因子の探索
目標登録症例数400症例
研究期間2012年1月~2016年12月
(登録期間:2012年1月~2013年12月 追跡期間:2012年1月~2016年12月)
研究デザイン前向き観察研究
主要評価項目MCIから“Probable AD Dementia”への転換時間
副次評価項目MCIから“Possible AD Dementia”または“Probable AD Dementia”への転換時間、MCIから“All-cause Dementia”への転換時間、全生存、神経心理学検査の変化、日常生活動作の変化、MRIの変化

アルツハイマー型認知症を対象とした認知症新規評価スケール(QuQuスケール)の探索的妥当性研究

主任研究者香川大学医学部 精神神経医学講座 教授
公益財団法人先端医療振興財団 客員主任研究員 中村 祐
副主任研究者東京大学大学院医学研究科 加齢医学 教授 秋下 雅弘
目的 アルツハイマー型認知症患者の評価を目的として開発した認知症新規評価スケール(Quick Question scale:QuQuスケール)(案)の構成概念妥当性、被験者グループ判断力、評価者間信頼性の検討を行い、QuQuスケール(最終版)を作成する。
※ 患者登録、QuQuスケール(案)による評価、評価結果の統計解析を1回の調査として、QuQuスケール(案)の修正が不要と判断されるまで、この調査を繰り返す。
目標登録症例数1回の調査につき400例(2回実施)
研究期間2014年10月~2015年11月
(症例登録期間:2014年10月~2015年8月)
研究デザイン多施設共同横断観察研究
主要評価項目QuQuスケール(案)
副次評価項目なし

アルツハイマー型認知症及び軽度認知障害を対象とした認知症新規評価スケール(QuQuスケール)の検証的妥当性研究及び反応性研究

主任研究者香川大学医学部 精神神経医学講座 教授
公益財団法人先端医療振興財団 客員主任研究員 中村 祐
副主任研究者東京大学大学院医学研究科 加齢医学 教授 秋下 雅弘
目的 アルツハイマー型認知症患者の評価を目的として開発した認知症新規評価スケールであるQuQuスケール(Quick Question scale)(最終版)の構成概念妥当性、評価者内信頼性、標準的な評価スケールとの並存妥当性及び反応性を検討する。
目標登録症例数240例
研究期間2015年3月~2017年2月
(症例登録期間:2015年3月~2016年8月)
研究デザイン多施設共同観察研究
主要評価項目QuQuスケール(最終版)
副次評価項目MMSE、NPI-D、DAD、CDR(Clinical Dementia Rating、Clinical Dementia Rating Sum of Boxesを含む)

アルツハイマー型認知症患者を対象とした認知症治療薬の変更後の反応性をABC認知症スケールにより評価する探索的研究

主任研究者香川大学医学部 精神神経医学講座 教授
公益財団法人先端医療振興財団 客員主任研究員 中村 祐
副主任研究者東京大学大学院医学研究科 加齢医学 教授 秋下 雅弘
目的 認知症治療薬により治療中のアルツハイマー型認知症患者を対象とし,認知症症状の改善(現在の服薬に伴う有害事象の発生の回避,又は現在の服薬不良を改善することによる症状改善は含まない)を目的とした認知症治療薬の変更(切替え又は追加)による反応性の程度をABC認知症スケール(ABC Dementia Scale:ADL, BPSD and Cognitive function of Dementia Scale)によって検討する。
※ABC認知症スケールは、QuQuスケールの新名称である。
目標登録症例数100例
・登録前に認知症治療薬の切り替えを行った症例グループ・・・50例
・登録前に認知症治療薬の追加を行った症例グループ・・・・・50例
研究期間2017年12月~2018年8月
(症例登録期間:2017年2月~2018年1月)
研究デザイン多施設共同,2グループ,非ランダム化,非盲検,非介入,前向き観察研究
主要評価項目初回評価日と12週後評価日におけるABC認知症スケールスコア(TDD)の差分
副次評価項目(1) 初回評価日と12週後評価日におけるABC認知症スケールスコアの差分
副次評価項目(2) 初回評価日と12週後評価日におけるFAST及びHDS-Rスコアの差分
副次評価項目(3) ABC認知症スケールの質問項目のうち,症例登録日の服薬変更により担当医がスコアの改善を期待する3項目についての項目毎及びグループ毎の初回評価日と12週後評価日におけるスコアの差分